
「製品開発の基準について」
今回のジャーナルは、ブランド立ち上げの際に、製品開発をする上で大切にしてきたことについてのお話です。
私の中で、製品開発をする上で一つ軸として掲げたのが農薬の不検出です。
農業に従事される方にとっては、害虫管理は大変な課題の一つかと思います。
特に日本では形のきれいな野菜でないとなかなか市場では売れないという嘆きを農家の方から伺います。
オーガニック農業は、手間がかかり、販売価格も高いことから、日本では市場の広がりが思ったように進んでいない印象です。それでも少しずつ一般のスーパーでも有機野菜を見かけるようになってきたと感じます。
私自身、一消費者としても、なかなか全てを有機食材で調達することは今の日本ではハードルが高いですし、賢く食材選びをしたいと日々考えています。
前職のサラリーマン時代から、食の仕事に関わるようになり、農薬や添加物について学んできましたし、様々な文献も読んできました。世界のオーガニック事情も実際に現地で見て、触れてきました。
市場で出回っている食品は、もちろん食品として安全とされるレベルの農薬使用であっても、やはり毎日お口に入るものです。蓄積もありますし、それぞれは安全なレベルであっても、では自分が食べたもの全体でどの程度摂取してしまっているのかは、目に見えませんから分かりませんよね。
日本は先進国ですが、いまだガンを発症される方が2人に1人とされています。食だけではなく様々な要因が絡み合うのが体調の変化ですが、自身で気を付けて、生活習慣を改善できるものは改善するに越したことはないと思っています。
私が、会社を立ち上げた際に掲げたビジョンの一つは、「ナチュラルな食習慣に対する理解と知識を高めながら、より健康的なライフスタイルを提供していくことで、人々の健康寿命を最大化する。」です。
健康寿命については、ブランド立ち上げのジャーナルでも触れていますが、まさにこの知識を少しずつ深めて、Stick Remedyをご愛用いただける皆様に、イキイキと暮らすための一つの選択肢をご提供していきたいと考えています。
それには、農薬の不検出はStick Remedyとしては大きなポイントの一つです。徹底的に生産者の方とやり取りをして、全ての書類を確認して、原料を厳選し、さらに自社でも検査を行うというプロセスを通して製品化しています。これには、生産者の方のご協力とご理解も必要ですし、もちろんコストがかかりますが、それでも中途半端なものではなく、自信を持って皆様にお届けできる製品であり、安心してお手に取っていただける指針となればと思い、掲げた基準です。
また、どんな出どころの原料であるのかということは、生産者の方と情報交換をしてきました。今後ブランドが大きくなりましたら、少しずつ契約農家から原料を仕入れるといった取り組みもしていきたいと思っています。
食は、とてもパーソナルな体験ですが、製品となってしまうと、どうしても無機質に感じられてしまうと思っていました。
レストランでは、作り手が目の前や見えなくてもその場にいて、その人を感じながら食事をすることができます。
行きつけのお店では、信頼の味を体験できますよね。「これを食べにきたんだ!」と思えるようなお店が、皆さんにも1つはあるのではないでしょうか。作り手も、「あなたのために」という気持ちでお料理をされていると思います。
もちろんご家庭でも、ご両親やパートナー、お子さん、ご自身の料理を召し上がる。
同じような気持ちで、Stick Remedyも製品を開発しています。
農家と我々製造メーカー、そしてお客様皆さんが、ブランドを通して、間接的にでもつながっていけるようなそんなブランドに成長できたらと思っています。