「アメリカのオーガニック事情」
今回のコラムは、アメリカのオーガニック事情についてです。
今年の3月にアメリカ出張に伺い、アメリカ最大級のナチュラル・オーガニック展示会に参加しました。
オーガニック農業の盛んなカリフォルニア州で開催され、6万5千人を超える参加者、3000を超える出展企業が集まるこの一大イベントには、コロナ禍を除いて10年以上、毎年参加しています。
昨年の展示会はコロナの影響もあり、やや賑わいにかげりがあったように感じましたが、今年はコロナ以前に戻ったような賑わいで、アメリカのみならず、世界中から参加者が訪れていました。
メインの展示会は3日間ですが、野外の音楽イベントやアップカミングなブランドのブースなども会場周辺で行われており、参加者・出展者ともに楽しめるイベントとなっています。
展示会には、食品、サプリメント、化粧品、日用品、雑貨など、生活に関連するさまざまなブランド・企業が出展しており、日本のブランドも出展されていたりします。日本人としては、とても誇らしい気持ちになりますし、いつかはStick Remedyも!という気持ちが湧いてきます。
アメリカのナチュラル・オーガニック製品の市場規模は、2023年になんと3000億ドル(約47兆円)に達する勢いです。内訳は、食品、飲料、機能性食品・飲料で約68%を占めています。
日本の市場規模ですと、これはオーガニック食品のみですが、1500〜1600億円程度の規模ですので、まだまだ日本の市場は発展途上という状況です。
世界的に見ても、ナチュラル・オーガニック食品の需要が非常に高いということがわかりますし、消費者のクリーンな食への関心が増していることを感じます。
出張の際には、展示会以外にもオーガニックスーパー巡りをします。いくつかチェーン店があり、地域によって特色も違ったりしますが、LAのオーガニックスーパーは、サイズ感も大きくスタイリッシュに洗練された店舗が多く見られます。
店舗に入ると、まず色も鮮やかな野菜や果物が、ぎっしりときれいに陳列されていて、これら全てがオーガニックです。日用品もナチュラルやオーガニックで、サスティナビリティに配慮されたブランドが多く並びます。
デリのコーナーでは、量り売りで取り分けてくれるお惣菜が並び、匂いが食欲をそそります。
また、多くのオーガニックスーパーでは、ドリンクのカウンターがあり、そこでスムージーなどのドリンクを頼むことができ、プロテインや機能性サプリのパウダーをトッピングできたり、好みのドリンクにカスタマイズすることもできます。
日本でも一部フードコートが隣接されたスーパーもありますが、こうしたナチュラルなチョイスのあるスーパーはなかなかないので、日本にも採用されると良いなと思う部分の一つです。朝には皆さんが列をなして、出勤前にヘルシーなスムージーをピックアップしてから仕事に向かわれる姿が多く見受けられます。
日本でもスーパーが大好きで、商品の裏面表示を見ながら、様々な商品を選ぶのが日課のようになっていますが、オーガニックスーパーでは、中身の多くが安心してチョイスできるものばかりなので、とにかくお店を見るのが楽しくなってしまいます。スパイスや調味料のオーダニックのチョイスも豊富ですし、日本ではなかなか手に入らないものを探して、買って帰ります。特に、ハーブ系のスパイスやオイルなどは種類も豊富なのでオススメです。
今年の出張では、展示会でもオーガニックスーパーでもかなりの賑わいで、これからもどんどんと市場が伸びていくことを感じました。日本も都心では少しずつオーガニックスーパーが増えてきており、消費者の選択肢が広がっていることを嬉しく思っています。
Stick Remedyも皆さんにクリーンな食のチョイスをご提供するフードブランドとして、これからも製品のご提案をしていけたらと思っております。